作家、原作者、著者:勝目梓

  • 秘事

    〈純子に死に別れたのがちょうど10年前だ。幹也の母親になるといってくれた綾子さんとの、おかしな結婚生活は9年になる〉生後8カ月の幼子を遺し、37歳の妻を亡くした有澤信雄は、妻の親友を後添として迎えたのだが……。純子と綾子…
  • 女神たちの森

    青木進也とは、湯島のラブホテルだった。競艇選手を引退し、帰郷したのり子の、忘れられない夜だ。釣り船の故障がきっかけで知り合った大石と結ばれたのり子は、進也の面差しと大石を重ね合わせる――。(「ヴィヴァ! ボート」) さま…
  • 処刑台の昏き祭り(電子復刻版)

    〈鷹〉と名乗る男から医師会会長宅に電話が入った。娘を誘拐したというのだ。〈鷹〉――柴淳二は、1年前に妻子を失っていた。病院が診みくれれば助かるはずの命だった。が、大型病院進出阻止のための診療拒否が2人の命を奪った。その裏…
  • 緋の光彩(電子復刻版)

    ジャズのライブハウスで男と知り合った佐伯昌子は、その晩、素性をあかすことなく男女の関係になった。昌子は建築家の夫と結婚して六年になるが、イブニング東京の記者として仕事に燃え、すれ違いの毎日だった。赤坂のホテルでハリウッド…
  • 赤い傾斜(電子復刻版)

    美容師・綾部悦子は常利誘拐、詐欺、殺●の罪で八年の刑を受け、現在服役中の身だ。秋田県の片田舎から上京し、繊維問屋に就熾した悦子は、二歳上の綾部と結婚する。子供も一人でき、十分に幸福な家庭であった。その彼女が、なぜ‘鬼畜’…
  • 地獄の十点鐘(電子復刻版)

    博奕の借金返済のための銀行強盗で5年の刑期を終えた元ボクサー柚木俊哉は、復讐に燃えて出所した。銀行襲撃には成功したが、何者かに金を奪われ、仲間が殺された。しかも奪った金と発表された被害額が大きくくい違っているではないか……
  • 悪女が目を覚ました(電子復刻版)

    富坂恵は平井哲三とホテルで過ごした。恵は看護婦、平井は医師で妻帯者。よくあるパターンだが、案の定平井は結婚にうんとはいわない。離婚の費用がかかるというが、それだけではない。ホテルからの帰宅途上、恵は交通事故を目撃し、一億…
  • 絢爛たる檻(電子復刻版)

    装美学園出身のファッションデザイナー小渕幸彦はパリで個人のショーを成功させ、帰国。いまでは、国際的なファッションデザイナーとして、名前が知られている。小渕が世に出るには、装美学園の後輩で現在は妻の翠の実家の財力が大きく寄…
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